2020年3月12日 香川県議会が4月の施行を目指している「ゲーム依存」の対策条例について県議会が行ったパブリックコメント結果が公表されました。
パブリックコメントは合計2686件寄せられ、結果の内訳は賛成2269、反対401、その他16。
約84パーセントが条例に「賛成」するものでした。
一方、ゲーム事業者は賛成0件、反対67件、提言等4件でした。
ゲーム事業者の方は自分たちの業界に深刻な悪影響が出かねないのでうなずけます。
香川県民の賛成が86% この結果おかしいと思いませんか?
いつもニュースでやっている新聞各社のアンケートを思い出していただきたい。
例えば政策を支持するかどうかを集計した場合、賛成、どちらかと言えば賛成、どちらでもOK、どちらかと言えば反対、反対 等に分かれますよね。
この結果は明らかに不自然ではないか、賛成8割は怪しすぎるとの声が上がっています。
今回はパブリックコメント方式を悪用して導かれた結果を考察してみました。
パブリックコメント方式を悪用している
そもそもパブリックコメントとは広く公(おおやけ)に意見を募集するために行うもの。
様々な意見、情報、改善案を募集して政策に活かす為に行われる。
これの賛否を計上して後の意思決定に反映させるのは危険だ。
何故ならば、パブリックコメントに寄せられた意見とは賛成反対どちらにせよ物申したい少数の人たちだけの意見だけで構成されているからだ。
大多数の静かな大衆は公(おおやけ)に意見を述べることなどはしない。
欅坂46の曲タイトルにあったサイレントマジョリティー(物言わぬ多数派)にあたる人たちは関わっていない意見ということ。
くっきりと分かれた賛成と反対の対比が全体的な意見の集計ではないことを証明しています。
意見投稿フォームにも仕掛けあり?
パブリックコメントを募集したフォームには賛成か反対かを選ぶ箇所がないとのこと。
にも関わらず、結果では賛成と反対で集計している。
上記のツイートのように微妙な意見は集計するものの都合よく仕分けれているのではないかと疑われても仕方がない。
香川県の総人口は95万人
今回のパブリックコメントの総数は2686件 全県民の3%の集計でしかない。
裏返してみるとランダムに選んだわけでもない意見を申したい圧倒的少数に行ったアンケートというのが実態だ。
これをあたかも香川県民全体の8割が賛成しているかのように強調するのはおかしい。
可決した場合は悪しき前例に
香川県議会は今回の結果を元に議会で採決し、この条例を可決させるとしている。
パブリックコメントを悪用して、あたか県民全体の8割賛成かのように印象づけてからの採決は許されるものではない。
これがもし可決されればパブリックコメントの結果で物事が決まるようになり、数千人に意見を投稿させれば政策を操れるようになってしまいます。
正直、政治家さんなら数千人に投書させるなんて簡単ですよね。
大変、危険な前例を作ることになりかねません。
心ある議員が今回使われたトリックを指摘して、廃案になることを切に望みます。
コメントを残す