2020年2月12日、日本棋院は昨年6月から自身のツイッターなどで執行部の運営を批判していた依田紀基九段を、対局停止6カ月の処分にすることを決めた。
依田紀基九段は名人・十段などタイトル36期の実績をもつ囲碁界の実力者だ。
今回はこの事態になるに至った問題のツイッターの内容とその後の影響について調査してみた。
問題となったツイッターの画像がこちら

奥様である原幸子理事が異例ともいえる臨時理事会の末、解任されたことにご立腹。

日本棋院執行部を公然と批判した事実は間違いないが、どうやら根深い対立がある模様。

囲碁の日本棋院内の権力闘争が原因
問題のツイッターは現在削除されているが、事の発端は依田九段の奥様である「原 幸子」理事が解任になったこと。
現在の日本棋院のトップ 小林覚理事長の派閥を外部理事反対派として批判したためだ。
そこに旦那さんで依田九段が日本棋院の私物化を進める執行部をツイッターで批判した。
折しも日本棋院は経営悪化で理事長が交代したばかりであり、今まで主導権を握ってきた小林覚理事長派閥は痛い所を突かれたのか猛反撃に出たのかもしれません。
結果として、依田紀基九段は参加していたタイトル戦を不戦敗で欠場。
今日になって対局6ヶ月停止を通告されています。
ツイッターの余波でタイトル戦消滅
事態は残念な方向に進んでいき、囲碁界全体の損失になってしまった。
消滅したのはフマキラー マスターズカップ。
50歳以上の七大タイトル経験者らがトーナメント方式で争うシニア棋戦だ。
依田九段、準決勝対局を不戦敗
ちょうどこの時期がツイッターが問題になりつぶやきを削除したが、多くの人が知る事になった。
これをフマキラー社が問題視して、「棋戦そのものに傷がついた」としてスポンサー降板となったと最初は報道された。
フマキラー社が問題視したのは不戦敗
後々、発覚したのだがフマキラー社が問題視したのは日本棋院内のトラブルで人気棋士を不戦敗にしたこと。
「棋戦そのものに傷がついた」としていた理由は小林覚理事長の見解と訂正されました。
そして、この不戦敗自体も執行部からの強制であったとのこと。
こういった経緯では日本棋院の私物化という依田九段の主張もあながち間違いではないのではと感じてしまいますね。
まとめと今後の展開
- 自分の奥さんの理事解任に納得がいかない
- 小林覚理事長派閥が日本棋院を私物化してるんじゃないか
- 守秘義務 コンプライアンス 第3者委員会 全部信用できない
- 不動産処分(シアトル囲碁センター)など不明な点に納得がいく説明をしてほしい
これらをツイッターという不特定多数が見られるSNSに投稿して、問題を大きく拡散させてしまった責任はもちろん依田九段にあります。
ツイッターを消去して、発信を止めているのも仲間の棋士に迷惑を掛けたとも思っているのでしょう。
しかし、処分に対しては
「6か月の対局停止処分が事実であれば、到底承服しかねます。処分通知が届き次第精査の上、法的措置も含めた対応を検討する」
依田紀基
依田九段は戦っていく気満々のようです。
タイトル戦消滅を引き起こしてしまった依田九段の問題ツイッター事件、今後進展があればまた記事にしたいとおもいます。
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